突如始まったテレワーク。メンタル不調改善のポイントは、いつものコミュニケーション

 今、世界中で新型コロナウィルスの感染が広がり、人々は不安に駆られる日々を過ごしています。

テレワークそんな中、感染症対策として企業に求められている働き方が、テレワーク。突然テレワークを実施することになって、戸惑いを抱いている企業も多いのではないでしょうか。今回は、特にテレワークで生じるメンタル不調と、その対策についてご紹介していきます。

●テレワークとは?そのメリット

 テレワークとは、ICT(Information and Communication Technology: 情報通信技術)を活用した場所や時間にとらわれない柔軟な働き方のことです。政府が推進している「働き方改革」の一つでもあります。

 テレワークを実施することによるメリットとして、以下のようなものがあります。

・災害などの緊急時でも業務が継続できる

 平常時から在宅勤務を実施していると、今回のような感染症による非常事態、地震や台風などの災害時でも、ネットさえ開通していれば、社員は出社することなく自宅で仕事を継続することができます。

・社員の離職や休業を防ぐ

 「オフィスに必ず出社し、8時間そこで働かなければいけない」という条件でしか働けないのであれば、介護や出産、育児などに直面した社員は、たとえ自分の希望ではなかったとしても「休業する、離職する」という選択が頭に浮かぶことでしょう。オフィスで働くことを強いることで、能力の高い人材が流出してしまう可能性が出てきます。テレワークが実施されていれば、新たに人材を募集する際、介護や出産・育児などのやむを得ない事情で自宅から出られない優秀な人材を採用できます。

・コストを削減できる

 在宅勤務する社員が増えれば、「通勤費」を削減できます。東京の企業で働く社員の通勤費は、一人年間18万円と言われています。また、先に述べたように在宅勤務により社員の離職を防ぐことができれば、欠員による新規採用を減らすことが可能になります。ある企業では、採用に関わる経費が年間1000万円も抑制できたという事例もあります。

●テレワークで起きるメンタル不調…大切なのはコミュニケーション

 テレワークはオフィスに行かないので、基本的に上司や同僚、部下と顔を合わせることがありません。今、在宅勤務を余儀なくされている人の中には、人との接点が薄らぎ日常的な会話が減ることで、うつうつとした気分になったり、モチベーションの維持が難しく感じている人もいるようです。そこで重要な役割となってくるのが、「コミュニケーション」を取ることです。

  • 電話で連絡を取る
  • スケジュールを共有する
  • 仕事の資料を共有する
  • 毎日、上司とメールでやり取りをする
  • ウェブ会議を実施する
  • オンラインで上司や産業医との面談を実施する
  • オンラインでの飲み会を実施し、ざっくばらんに語り合える場を作る

 こういった基本的なコミュニケーションを意識して取ることが、今の非常事態での在宅勤務では大切になってきます。在宅勤務中でも、「みんな一緒に働いている感覚」を大事にしていきたいですね。

●テレワークにはメリットいっぱい!

 「テレワークは孤独…」というイメージがあるものの、コミュニケーションを取ることを大切にすれば、働き方改革としてのメリットがたくさんあります。

今は非常事態で目の前のことにいっぱいいっぱいだと思いますが、終息後には今の経験を活かして、より働きやすい企業を目指していきたいですね。

早くその様な世の中を取り戻せるよう、パンデミックの早い終息を願うばかりです。

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