仕事もプライベートも充実!自己肯定感を高めよう

 数年前から自己肯定感の大切さが叫ばれています。

自己肯定感については、もうお腹いっぱいという方も多いかと思います。私自身「自己肯定感」のワードは聞きすぎて、最近ではその言葉の重みを感じられなくなっています。しかしやはり「自己肯定感」は、一時のブームで終わらせるほど軽いものではなく、生きていくために大切な能力なのだと思います。

 今回は、改めて「自己肯定感」の大切さ、必要性について、さらに企業としてどう取り組んでいったらいいのかを考えていきます。

●自己肯定感とは

 自己肯定感とは、ありのままの自分を肯定すること、優れていない自分も受け入れる心の状態のことを指します。自己肯定感は、人間関係や仕事、自己実現など人生のあらゆる場面の土台となるもので、幸福度に大きく影響します。

●自己肯定感を高めることのメリット

 具体的に、自己肯定感を高める必要性を見ていきます。

・心の安定(メンタルヘルス向上)

自己肯定感が低いと、自分のダメな部分を受け入れられず、他人と比較して嫉妬や劣等感に悩みがちになります。自己肯定感が高いと、たとえ劣っている部分があったとしても、自分を卑下せず、自分の長所に焦点を当てることができます。

・レジリエンス向上

レジリエンスとは、何かあってもまた立ち直っていく力のこと。

自己肯定感は、ありのままの自分を受け入れネガティブな側面も許容できる状態のことなので、失敗やミスをした時も、それを受け入れて先に進むことができます。

・主体性を持って行動できる

自己肯定感が低いと、自分で自分のことを認めることができず、他者に認めてもらうことで自分の価値を確かめようとします。そのため常に人の目を気にしており、他者からの評価が行動基準になります。自己肯定感が高いと、自分自身を認めることができるので、自分で判断し行動できるようになります。

●自己肯定感の高め方

 では自己肯定感はどのように高めることができるのでしょうか。ここでは組織として取り組むことができる事例をご紹介します。

・自己肯定感に関する研修の開催

自己肯定感に関する基礎知識を習得することで、従業員に自己肯定感の重要性を認識してもらいます。また、「セルフハグ」や「自分を受け入れて許可する練習」などセルフケアの方法を学ぶことも、従業員の自己肯定感を高めるのに有効です。

・マインドフルネスを取り入れる

マインドフルネスは、自分自身の「今」の状態に意識を向けて自分を受け入れる心の状態のことです。マインドフルネス状態になる方法としては、瞑想が一般的です。マインドフルネスを実践している間は、「今」に集中するため、未来を不安に思ったり過去のことで落ち込むことがなく、自己肯定感を高める効果があります。実際にマインドフルネスを取り入れている企業もあるようです。

●自己肯定感を高めて、仕事もプライベートも充実したものに

 自分をだめな人間だと感じ、他人の目を気にしながら生きるのはしんどいものです。自己肯定感を高めることで得られる心の安定や立ち直れる力、主体的な行動力は、従業員の生きる力になります。それだけではなく、活発に議論が交わされる、活き活きとした職場になるなど、企業としても大きなメリットが期待できます。

 従業員の皆さんが意欲的に働けるように、自己肯定感を高める取り組みを導入を検討してみてはいかがでしょうか。

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