組織作りに活かそう!ポジティブ心理学

 ポジティブ心理学。最近よく聞く言葉ですね。ポジティブという言葉からなんとなくイメージするものはありますが、実際どういうものなのでしょうか?

調べてみると情報がたくさん!組織として活かせる部分もありそうです。ということで、今回はポジティブ心理学についてまとめていきます。

●ポジティブ心理学とは?

 もともと心理学は、「不安」「怒り」といった人間のネガティブな側面に焦点を当てたものがほとんどだったようです。それに対し、「幸福」や「喜び」など人間のポジティブな面に注目して研究され始めたのが「ポジティブ心理学」です。ポジティブ心理学とは、いわば人間の幸福(Happiness)に取り組んだ学問と言えそうです。

●ポジティブ心理学におけるキーワード

ポジティブ心理学について調べてみると、いくつか特徴的なワードが出てきます。それらはポジティブ心理学を理解する上でとても重要な要素となります。

・ウェルビーイング(Well-being)

状態のよいこと、良い感じで過ごしていること、うまくいった状態、幸福な状態、充実した状態などを表す。ポジティブ心理学とは、ウェルビーイングを追及するための学問とも言える。

・フラリッシュ(flourish)

 英単語としての意味は、「繁栄すること」「栄えること」。そこから、ポジティブ心理学でフラリッシュと表現する場合、「満ち足りた幸せな状態が末長く続く」ようなイメージで使われる。

 ポジティブ心理学では、フラリッシュを追及するということは、ウェルビーイングを高めていくことだとされている。

・PERMA

 ウェルビーイングを構成する以下5つの要素のこと。「パーマ」と発音される。

Positive Emotion(ポジティブ感情)

Engagement(没頭や没入)

Relationship(豊かな人間関係)

Meaning(人生の意味や意義)

Accomplishment(達成、完遂、マスター)

PERMAのそれぞれの要素を向上させることが、全体的に「幸福」を向上させることに繋がると考えられている。

・レジリエンス

 ポジティブ心理学の重要課題の一つ。何かあってもまた立ち直っていく力のこと。ストレスからの回復力、しなやかさを表す。レジリエンスについて、詳しくは以下をご覧ください。

「立ち直る力」レジリエンス~メンタルヘルス対策~ | 産業医紹介ネット (sangyouishoukai.net)

・フロー

 何かに没頭すること。上記PERMAのうちEngagementの究極のかたち。ポジティブ心理学には、「何かに没頭することと幸福感は相関する」という研究データがある。

 フローについて、詳しくは以下をご覧ください。

メンタルヘルス,フロー,環境づくり | 産業医紹介ネット (sangyouishoukai.net)

●いい会社とは?

 私たちが考える良い会社とは、究極を言えば、「楽しんで働けて、働いたことを喜んでもらえて、いい人間関係が築ける会社」なのだと思います。これにはPERMAの各要素が大きく関係しています。従業員の心のエネルギーを高くすると、高い生産性を上げ、組織の目的に対して優れた成果を出すようになるという研究結果も出ています。ポジティブ心理学をぜひ組織作りに活かしていきたいですね!このコラムでも、折にふれポジティブ心理学を取り上げていくので、一緒に知識を深めていけたらと思います。

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