脳を休ませよう!瞑想の効果と企業での導入方法

瞑想の良さは広く知られていることですが、実際に瞑想をやって効果を実感しているという人はそう多くはないかと思います。

かくいう私も、以前より瞑想に興味は抱いていたものの、なかなか始めるまでには至りませんでした。今回は、私自身、数カ月前に瞑想を始めてその効果を実感している瞑想について、その効果ややり方、企業としての取り入れ方をまとめてみました。

●瞑想とは

 瞑想とは、考えごとでいっぱいの頭を休ませること。私たち頭の中は、リラックスしているつもりでも、たとえば「今日何を食べよう」というように常に何かを考えているものです。瞑想をすることで、いつも考えごとでパンク状態の頭の中を整理して休ませることができるのです。

●瞑想の効果

 瞑想をすると、心や体に様々な効果が現れます。それは、脳を休ませることで神経がリラックスし、脳のあらゆるところの容積が増えるからだと考えられています。

瞑想の主な効果は:

・集中力、生産性の向上

・不眠の解消、睡眠の質の向上

・ストレスの軽減

・うつ病や不安の緩和

・リラックス効果

などが挙げられます。

●瞑想のやり方

 瞑想は、基本的に座ってやります。

・目をつぶって腹式呼吸をします。

・マントラを唱えます。

・そのうちに頭の中に考えが浮かんできます。考えが浮かんできたら、「あぁ私は今こんなことを考えているんだな」と、客観的にその考えを捉えます(考えに「気づく」。考えを自覚する)。そして、その考えを「今は瞑想中だから後で考えよう」と「棚上げ」して、マントラに戻ります。

・また考えが浮かんできます。「気づく」「棚上げ」を繰り返します。

「気づく」「棚上げ」「マントラに集中」を繰り返しているうちに、何も浮かんでこなくなり何も考えなくなってくるので、そのまま瞑想を進めます。

瞑想を終えた時には、頭の中の情報が整理されて、不思議と頭がすっきりしているはずです。

●企業での取り入れ方

 瞑想やマインドフルネス(今の自分の状態に集中すること。マインドフルネス状態になる方法として瞑想を行うことが多い)は、GoogleやFacebookなどの世界的な企業でも取り入れられています。企業で具体的にどのように取り入れているのか、導入事例を見てみましょう。

◇ゴールドマンサックス(The Goldman Sachs Group, Inc.)

一対一のコーチングを含むマインドフルネス講習を実施。福利厚生の一つとして、瞑想アプリを導入。

◇Sansan株式会社

・管理職研修としてGoogleのマインドフルネスプログラム「SIY (Search Inside Yourself)」を実施。脳のメカニズムについての座学と、呼吸による瞑想等の実践ワークを行う。

・マインドフルネス研修を全社員向けに展開

◇丸井グループ

・「健康経営推進プロジェクト」メンバーがマインドフルネス研修、健康経営に関するプログラムを受講。その後、プロジェクトメンバーが中心となって活動を進める。

・瞑想デーや瞑想ルームの設置

・会議前に5分間のマインドフルネス実施

●脳も休むことが大事。瞑想をやってみよう!

 実際に瞑想をやってみた私の感想としては、瞑想をすることは「使い過ぎて熱くなったパソコンを冷やし休ませる」ことに似ていると感じました。パソコンも容量が増えすぎると動きが悪くなりますが、人間も同じだなと。集中力や生産性の向上が期待できる瞑想は、企業として取り入れるメリットもたくさんありますね。

 何の道具も必要としないけれど様々な効果が期待できる瞑想。一度やってみてはいかがでしょうか?

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