活き活き働くために。自律神経を整えよう!
大きな病気ではないけれど、体のどこかが痛かったり、睡眠不足だったり、そういったちょっとした不調なら、我々現代人みんな大なり小なり抱えている問題なのかもしれません。実はみなさん恐らく耳にしたことのある「自律神経失調症」と呼ばれる症状は、そんな日々の不調がほとんどなのです。
今回のコラムは、ストレスや生活習慣などの原因から不調が起こる「自律神経失調症」についてです。充実した毎日を送れるよう、自律神経失調症について理解を深めていきましょう。
●自律神経失調症とは?
最初に、自律神経とは、内外からの情報や刺激に対して自動的に反応する神経のことです。たとえば、心臓・肺・脳といった生命を維持する運動は、何も意識をしなくても周囲の環境に合わせられるよう自律神経が調節しています。
自律神経は、活動的になる「交感神経」と、リラックスする働きのある「副交感神経」の二つで成り立っています。この二つは、必要に応じてどちらかの働きを強め、シーソーのようにうまくバランスを保っています。
しかし不規則な生活によって自律神経が興奮し続けたり、ストレスによる刺激、更年期におけるホルモンの乱れなどで、このバランスが崩れると自律神経失調症を発症してしまうのです。
●どんな症状?
現代の自律神経失調症の原因の多くは「交感神経の働きすぎ」にあることが多く、その症状は多岐に渡ります。
・全身的症状…めまい、立ちくらみ、耳鳴り、手足の冷え、眠れない、だるくて疲れが取れない、吐き気、喉のつまり、頭痛、動悸、息切れ、のぼせ、下痢、便秘
・精神的症状…情緒不安定、不安感、イライラ、うつなどの症状
●セルフケアで自律神経を整えよう!
今回は、自分でできる自律神経の整え方についてご紹介いたします。しかし自律神経失調症の症状は上記のように多岐に渡るものです。もしかしたら、その症状は深刻な病気が原因となっている可能性もありますので、並行して病院で受診することをお勧めいたします。
①生活リズムの見直し
交感神経が優位である日中は活発に動き、副交感神経が優位になる夕方~夜には休息を心がけましょう。
②食生活の見直し
食事をしている時は交感神経が優位になり、その後の消化吸収では副交感神経が優位になります。朝食を摂ることは、自律神経の切り替えを促します。炭水化物・タンパク質・脂質・ビタミン類・ミネラルという栄養素をバランスよく含んだ食事を意識しましょう。
③良質な睡眠
睡眠は、心身の疲れの回復やストレスの軽減など、とても大切なものです。良質な睡眠には、朝太陽の光を浴びることが有効です。また、必要な睡眠時間には個人差がありますが、少なくとも5-6時間以上の睡眠時間は確保しましょう。
④適度な運動
運動をした後、気分がすっきりしたという経験をしたことのある人は多いでしょう。運動は、リラックス効果があるだけでなく、快眠をもたらし、食欲も高めてくれます。階段を使う、ストレッチを行う、深呼吸をする日常生活の中で少し体を動かすだけでも効果があります。
⑤リフレッシュする
ストレスは気付かぬ間に蓄積されていきます。こまめにストレスを発散する習慣を持ちましょう。軽い運動や趣味、よく笑うこともストレス発散に効果的です。
●自律神経を整えて明るい毎日を
こうやってみると、自律神経のバランスを崩すことはとても身近なもののように思えます。誰しも、いつ自律神経失調症を発症しても不思議はないのではないでしょうか。小さな不調を「これくらい」と放っておかずに、自分で少しずつケアしていくことが大切です。社員が活き活きと働けるように、会社として自己管理法の提案などもしていけるといいですね!
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