「何もしない」をやろう!ニクセンという考え方

 奇しくもコロナ禍によりテレワークをする人が増え、これまで以上に自宅で過ごす時間が多くなりました。

毎日仕事と家事に追われ、ストレスを感じている人も多いのではないでしょうか?今回は、「何もしないこと」をストレス解消法とするオランダの「ニクセン」についてご紹介いたします。

●ニクセンとは?

 ニクセンとは、オランダ語で「何もしない」を意味します。私たち日本人は特に頑張ることが美とされる文化で、休みことや怠けることは否定的に見られがちです。しかし長い間ずっと頑張り続けると、気力がわかなくなる、プツンと糸が切れてしまうといった燃え尽き症候群に陥ってしまうことがあります。日本だけではなく世界中でストレスレベルが上がる中、何もしないことはストレス対策の有効な手段だという認識が広がるようになり、「ニクセン」が注目されるようになりました。

●ニクセンのメリットは?

 もちろん頑張ることはとっても大切なことで、頑張るからこそ結果も出るものです。しかし、頑張ることと同じくらい大事にしなければいけないことが、しっかり休むことです。頑張り続け、張り詰めた状態が長く続くと、いつか限界が来てしまいます。しっかり休むこと、つまり何もしない「ニクセン」を実践することで得られるメリットはたくさんあります。

・心理的、身体的メリット

 「何もしない自分」を許し義務感や生産性を開放すると、心身がリラックスしてストレスが軽減されます。さらに燃え尽き症候群を防ぐことができ、免疫力を高めることができます。

・生産性、クリエイティビティの向上

 よく休むと気持ちをリフレッシュすることができ、その後の仕事に対する気力が湧いてきます。その結果、生産性が向上すると言われています。また「何もしていない時」でも、常に脳は情報処理をしています。ニクセンを実践すると、その処理能力を使って新しいアイディアが思いつきやすくなるという研究結果もあります。

●「ニクセン」どうやる?

 ニクセンの代表的なものといえば、窓の外をぼーっと眺める、ソファに寝転がる、何も考えずに音楽を聴く、近所をぶぶら散歩する、などが挙げられます。やってみるとわかりますが、「何も考えない」「何もしない」は簡単そうで意外と難しいものです。無理に「何も考えない」をやろうとせずに、ぼーっとできる時間を持つことから始めるとやりやすいかもしれません。

●「ニクセン」を実践して、仕事と生活のバランスを保つ

 何事もメリハリが大切だということは周知の事実。頑張る時と休む時、両方を大事にしていけるといいですね。それが良い結果をもたらす秘訣なのだと思います。

テレワークが増えオンとオフの区別が付けづらくなった今、仕事と生活のバランスが取れるように、ぜひ日々の生活にニクセンを取り入れてみてください。

産業医・ストレスチェック制度構築を全力でサポート

産業医紹介ネットなら、産業医業務だけではなく、ストレスチェック・各種研修等も含めたトータルサポートをご提供できます。

1.どこに問い合わせたらいいのか分からない
2.産業医業務だけではなく、ストレスチェック制度構築や働き方改革などもアドバイスが欲しい
3.煩わしい手続きなど一括して任せたい

などお困りの際は、是非お気軽にご相談ください。