今高めたい「立ち直る力」レジリエンス~メンタルヘルス対策~

「レジリエンス」という言葉が注目されています。

resilience

もともとは環境学で生態系の環境変化に対する「復元力」を表す言葉として使われていたものが、心理学の分野で「精神的な回復力」を示す言葉として使用されるようになりました。今回は、一体レジリエンスとはどういうものなのか、そしてなぜレジリエンスが必要なのかを探っていきます。

●レジリエンスとは

レジリエンスは「しなやかな強さ」と訳されます。生きていればうまくいかないことや、落ち込む時があります。レジリエンスとは、強い風にも重い雪にもぽきっと折れることなくしなって、また元の姿に戻る竹のように、「何かあってもまた立ち直っていく力」のことを指します。

●どうしてレジリエンスが必要なのか

仕事であってもプライベートな場面であっても、豊かな人生を送るために自分自身が成長していくことはとても重要なことです。

「コンフォートゾーン」という言葉がありますが、これはストレスや恐れ、不安を感じることなく安心して過ごせる環境のことです。たとえば、数年同じ業務を担当し、職場にも業務内容にも十分慣れた状況というのはコンフォートゾーンにいる状態です。成長するためには、現在のコンフォートゾーンを抜け出し、自分自身のコンフォートゾーンを広げ続ける必要があります。

コンフォートゾーンを抜け出す時には、失敗するかもしれないという恐れや、新しい世界に足を踏み入れることに怖さを感じることもあるでしょう。しかし人生の幸福感やビジネスの充足感というのは、失敗の恐れや怖さに負けずに挑戦し、自分の能力を最高レベルで発揮させる、少し背伸びした状態でもたらされるものです。

コンフォートゾーンを飛び出し、新しいことや困難に挑戦した結果、失敗することもあるかもしれません。その時に必要なのがレジリエンスです。失敗から学べることはたくさんあります。失敗から学ぶべきことは学び、より賢くたくましくなって新たな挑戦につなげていく力がレジリエンスです。仕事の充実感や人生の幸せを感じる瞬間のためにも、レジリエンスは欠かせない能力なのです。

●個人にも企業にも

社員一人ひとりが高いレジリエンスを持ち合わせていれば、それぞれが職場で最大限の能力を発揮することができます。それは組織を活性化させることにもなり、企業の発展にも大きな役割を果たすことでしょう。

レジリエンスが必要なのは、個人だけではなく、企業も同じです。もし会社に「失敗は悪だ」という社風が染みついていれば、たとえビジネスの好機が訪れても「前例がない」「うちの会社では無理だ」と言い訳をして、リスクを取る行動を回避してしまいます。果敢に挑戦していく姿勢は企業そのものにも必要とされます。

ぜひレジリエンスの重要性を理解し、組織や個人においてレジリエンスを高めるようにしてみてください。

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