頑張り屋さんを守ろう!~燃え尽き症候群を防ぐために~

 真面目で頑張り屋さんな人は、企業にとっても大切な人材です。

しかしその真面目さ故に陥りやすいのが、「燃え尽き症候群」という症状です。今回は企業にとって貴重な人材「熱心に仕事に取り組む人」を守るべく、燃え尽き症候群についてまとめていきます。

●燃え尽き症候群とは

 燃え尽き症候群とは、身体的・精神的疲労によってエネルギーが奪い取られ、やる気を喪失する、仕事への意欲が激減するなどの無気力な状態のことをいいます。心身共に負荷がかかってしまう場合や、仕事がひと段落した時などに発症します。

真面目で熱心な人ほどなりやすいと言われており、具体的には:

・朝起きることができない

・元気がない

・仕事の作業効率や作業能力が低下する

・無気力になる

・眠れない

などの症状が発症します。

●燃え尽き症候群の原因

 燃え尽き症候群を生み出す原因には、以下の2つがあると考えられています。

  • 個人要因

 燃え尽き症候群は、完璧主義の人や高い理想を持って、何事にもひたむきに取り組む性格の人に多いと言われています。目標を達成するために努力を続けることや頑張ることは大切なことですが、自分の限界を超えて無理に頑張りすぎてしまうと心が折れてしまいます。心のエネルギーが低下しているなと感じる時には、さらに頑張るのではなく適度な息抜きを入れることが重要です。

  • 環境要因

 長時間労働や重労働といった「過重負担」によるストレスも燃え尽き症候群を生み出す要因となります。燃え尽き症候群が発症しやすい職場の特徴として、仕事を強要される、残業や休日出勤が多い、ノルマや業務量が多いなどが挙げられます。

●企業としてできることは

 燃え尽き症候群を未然に防ぐには、職場での取り組みが不可欠です。仕事上の課題を一人で抱え込ませることなく、相談しやすい職場を目指すことが重要になってきます。上司と部下が定期的に1対1で面談する、社員の心理的負担を検査する「ストレスチェックの活用」などが有効です。また、大きなプロジェクトの間に休みを取ることも大切です。負荷の高い時間のかかるプロジェクトを終えた後、すぐに次のプロジェクトに移るのではなく、少し休みを取れるようにしましょう。

●大切な人材を守るために、コミュニケーションの充実と知識の共有を。

 私自身、完璧主義で努力を惜しまない性質。何事にも頑張り続けた結果、エネルギーを全て使い切ってしまったような感覚を味わったことがあります。そんな時周りの人が「休む必要がある」と休息を促してくれたり、本人が自分で気付いて休めたりできる、そんな会社は働きやすい会社だと思います。大切な人材を守るために企業としてコミュニケーションの取りやすい環境を作ったり、「燃え尽き症候群」についての知識を共有していったりできるといいですね。

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